目指すべき生き方とは何か?(2016年12月11日)

2017年ももうすぐそこまで迫ってきました。ということで、2017年は、

1. この前回新しく始まったブログを通して、ヴァイオリンのみならず、音楽・文化・教育などに関して様々な奥義を紹介したいと思いますので、是非音楽に関する幅広い知識を取り入れ、理解を深め、毎日の生活を豊かにしてもらえればと思います。

2. 2017年も毎年恒例で生誕記念・没後記念の機会になる芸術家がたくさんいます。それぞれの芸術家にそれぞれ違った活躍や貢献があり、その一部もしくは全部が彼らにとっての未来、すなわち私たちの現在を形成したのであり、その痕跡は私たちの毎日の生活・文化・思想に深く影響しているのは言うまでもありません。

ただその中でも、最も忘れてはならない人物がいます。

それはあの有名な威風堂々の行進曲やエニグマ変奏曲で知られる作曲家―

エドワード・エルガー。

20世紀が生み出したイギリス最高ともいえる代表的作曲家で、一方では保守的で古めかしいと表現する人もいるものの、そもそもなぜエルガーはこれほどの確固たる地位を確立することができたのでしょうか?(後々の投稿で徹底して考察します)

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コンサート「エドワード・エルガー」 のお知らせ
2017年1月21日(土) 20:00~ カフェ・モンタージュ(京都)
チケット発売はあと10日で開始します(12月21日)。席数は40に限られていますので、お買い求めの方はお忘れなく!

                            ==>  http://www.cafe-montage.com/prg/170121.html

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要因としては、彼自身がもたらした結果と、政治的影響の両方があるといえますが、書ききれないのでここではシンプルに解説して、のちに順を追って説明したいと思います。

①エルガーの出身国は連合王国(イギリス)。イギリスは、他のヨーロッパと同様に2つの世界大戦を経験しながら、唯一敗戦の歴史がない強固な国です。当時の首相チャーチルの「いかなる犠牲を払うことになっても、絶対に屈服することはあり得ない」という言葉通り、自らに誇りを持ち自らの領土と文化を守るというしぶとさが国民に備わっており、その精神の賜物は現在の若者にさえ垣間見られます。ある意味驚くべきことかもしれません。そういった性格を代表したものが、まさにエルガーの作品の数々であり、のちに第2の国歌ともいわれた威風堂々は国民の共感を買いやすかったのでしょう。

②一方で、世界的にみれば、世界大戦を経て強い精神と生き方を学んだ人々もいたなかで、良識やモラル(道徳)を欠き、生きる方向性や信念を見失った人々も数多くいました。そうした人々にとっては、エルガーのような音楽はむしろ無価値で、エルガーに対する世界全体としての評判は時代の流れとともに変化していったのも事実です。戦後70年以上が過ぎた今、様々な困難を経験し、タフであり続け、働くことなしに食べていくことはできないということを痛切に教え込まれた人々がこの世から姿を消し始めている今、多くの人々が現在抱える不安や不透明な未来などの現実はむしろ深刻化しているようにさえ思われます。

エルガーの人生も、筋書通りの思うようにいく人生ではありませんでした。ドイツへの留学の願いは経済的家庭状況によってかなわず、立派なヴァイオリニストになる道も半ばで閉ざされました。エルガーに残されたのは作曲家としての道だけでした。弦楽合奏曲「序奏とアレグロ」などの曲も不評で、辛辣な日々が続きました。しかし、偉大な芸術家や伝説として残る人物には共通するものがあり、それは人生における「転機」です。エルガーの場合は人との出会い―すなわち結婚でした。これが彼の人生を180度変え、もちろん彼自身の諦めない精神も大きく関わっていましたが、この出会いによって創作意欲はいっそう増し、支えられているという実感のもと、全てを捧げ作曲活動に励み、成功を重ね、やがて自信を不動のものとすることができたのです。この頃にはエルガーはすでに中年になりかけていましたが、数々の素晴らしい作品を公開し、ヨーロッパや世界で彼の名は広まり、長年の努力は実を結びました。これがまさにイギリス人の模範ともいえる、あるべき姿だったともいえます。その結果、1931年までには王国からSir (準男爵)の称号を与えられています。

そしてイギリス人のみならず、世の中の傾向を見れば、これは誰もが見習うべき姿ではないでしょうか?

 

 

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